PHYSIIMO BRANDSTORY

「その干し芋はマズかった…。」有機干し芋の戸崎農園が、元祖筋育専用干し芋フィジーモの開発に至った秘話。「おいしさで育め、大きな筋肉」アスリートの栄光(金メダル獲得)に寄り添う、フィジーモの原点を紹介します。

第1話 始まり

始まりは、とあるデパートの物産展でした。
年配のご夫婦やマダムのお相手していたその時、彼が現れました。

パーカーにスニーカー。
東京の高級デパートには不釣り合いです。
襟元から生える漆黒の大木のような首。その上に彫刻のように端正な顔がのっていました。
服はゆったりとしているものの、下に鎮座する隆々たる肉体を想像できました。

「すごいカラダですね...。何かスポーツをやっていのですか?」

「フィジークという競技をやっています。海パンとかジーンズをはいてやる…。」
「トレーニングで干し芋を沢山食べるんです。」
「最近やっと勝てるようになってきて...。」

???(ふぃじ~…?海パン?ジーンズ?)
「へぇ…そうなんですね。」

彼は戸崎農園の有機干し芋を沢山買っていきました。
明鏡のような笑みと止水のような瞳に吸い込まれそうになりました。
話よりも、彼にみとれてその場は終わりました。

第2話 その干し芋はマズかった

私たちは栃木県の有機干し芋※農家です。
創業70周年を迎えました。
合言葉は「あかちゃんが大喜び。オーガニック干し芋。」です。

※戸崎農園株式会社
有機農産物生産工程管理者S-231 有機加工食品生産工程管理者KS-004

戦後、祖父がリアカーをひいて干し芋を売り歩き、
その数十年後に父が、あらためて干し芋の栽培を始めました。
私、戸崎泰秀で三代目です。

父による栽培の1年目。
ラグビーボール大のさつまいもが出来上がりました。
その干し芋は硬くてマズいものでした。
返品の山ができました。

2年目。
硬くならないよう、乾燥をゆるくしました。
「やわらかい...。」
しかし、マズい。
まるで芋の煮っころがし。やはり返品の山でした。

3年目。
土づくりや乾燥の方法等の技術が身についてきました。
有機栽培を目指し、有機土壌への転換を始めました(3年かかかります)。
「あかちゃんを大喜びさせたい」。
孫ができた、父の想いからでした。

お客様に喜んでもらえる干し芋ができるまで3年、
そこからさらに有機栽培品として販売できるまで3年。
計6年を経て、やっと満足ができる干し芋を世に送り出すことが叶いました。

しかし、…。

第3話 暗雲

その春、東日本大震災が発災しました。
風評で干し芋が全く売れなくなりました。

もはや「あかちゃんが大喜び」する、
安心安全な干し芋を永久につくることはできないのではないか?
70年以上コツコツと築いてきたものが、崩れ落ちる絶望感に襲われました。

売上が無くなって資金繰りが苦しくなり、
秋の収穫を経て干し芋になるまでに、会社が持ちそうにありません。
干し芋にまで加工したところで、売れるかどうかも分かりません。
私は父に、今年の作付を辞めることを提案しました。

しかし、父は「ここで辞められるか!」の一点張りです。
結局、私は、黙々と苗を植え付ける父の背中をトボトボと追っていきました。
毎日、灰色のどんよりとした空でした。

幸い畑からは放射性物質は検出されず徐々にお客様は戻りました。

その後3度も、大雨で芋畑が全滅しました。
そのたびに「ここで辞められるか!」の精神で切り抜けました。

「あかちゃんが大喜び。オーガニック干し芋づくり。」という戸崎農園の誓い、
仕入先・金融機関・地域の企業や仲間の支え、
そして、何よりも喜んでくださるお客様の支えがあったからこそ、続けられたのです。

第4話 始動

そのデパートへの出展は、流行り病の自宅待機が始まる直前でした。
来店するお客様に笑顔を向けつつも、心の中は、度重なる災害と流行り病の
影響とで悪化する資金繰りに、辟易していました。
そんな時に出会ったのが、あのパーカーの爽やかマッチョマンだったのです。

ある日、テレビに彼が映っていました。

「干し芋を沢山食べると言っていたな…。」

当時は、自宅待機で家トレがブームになりつつありました。
SNSには筋トレに関する投稿が溢れかえっていました。

「筋トレ専用の干し芋を作ったら、喜んでもらえるのでは!?」

とは言っても、カラダづくりのための食に関する知識はありません。
手はじめに、彼が言っていた 'フィジーク' を知るべく、コンテストをのぞいてみました。

体バッキバキだし、皮膚テッカテカだし、顔真っ黒でニッコニコだし、
お金を持った筋肉マッチョの人たちの趣味なんだろうな、と思いました。

しかし、それは間違いでした。
あらためて調べてみると、彼らはみな真剣で、
趣味や娯楽といったレベルではありませんでした。
トレーニング、食事、体の管理に細心の注意をはらったり、
皆独自の理論をもっていながらも、学術研究やスポーツ理論などの
新しい考えを柔軟に取りれたりと、まさにアスリートの姿そのものでした。

彼らは人生をかけてあのステージに立っていたのです。

「あのカラダになるには、かなりの時間と努力が必要だよな。」
「フィジーカーが食べやすくて、もっと筋肉がついて、彼らの人生が輝けるような干し芋を開発できたら最高だよな。」
それができるのは、オーガニックで徹底的に生産管理をしているうちの干し芋だと気付きました。

早速、開発のアドバイザーをSNS上で募集し、
趣旨に賛同したフィジーカー18人でプロジェクトがスタートしました。

最終話 完成。
そして、大切にした事。

「筋育専用干し芋。おいしい良質カーボで大きなカラダ。いつでもどこでもカンタンに。」

まずは、ブランドのコアを固めました。

■ ポジション ■

「おいしくて安全な干し芋をつくる有機農家」
これが私たちのポジションだと信じてきました。
信じていたものへの疑問と、新たな道への挑戦。
それが今回の開発です。

アスリートが膨大な時間をかけて
研ぎ澄ました肉体。
与えられる評価。
緊張、喜び、悔しさ、再起。
栄光へと向かう力。
その源となる「食」に新たな息吹をおこしたい。
「おいしくて安全なパフォーマンスアップフードを開発し、
アスリートの栄光への歩みに寄り添い続ける。」

これが、わたしたちの新しいポジションです。


■ ネーミングに込めた想い ■

physiqueへの愛(I)と、
オーガニック干し芋への愛(I)とを重ねて、
PHYSIIMO フィジーモと命名しました。

そして、
"PHYSICAL IMPROVEMENT MOTIVATION”
アスリートのココロとカラダのエネルギーになる。
との決意も込められています。
・キャラクター名 : ゴリーモくん(SNS公募)
・ブランドカラー:金獲れイエロー


■ フィロソフィー ■

PHYSIIMOは、
「いつでもどこでもカンタンに摂取できる、
パフォーマンスアップフードを開発し続けます。

パフォーマンスアップフードは、
筋育力の土台となるものでなければなりません。
安全、良質な素材で、加工技術こだわります。

筋育という言葉を生み出した元祖ブランドとして、
アスリートの筋育力とパフォーマンスを向上させ、
栄光への歩みをサポートしつづけます。


■ ブランドプロミス ■

「おいしさで育む 良質な筋肉」

元祖筋育力のPHYSIIMOは、
おいしくて高品質なパフォーマンスアップフードで、
ココロとカラダのエネルギーとなります。

元祖筋育力のPHYSIIMOは、
アスリートの、
厳しいトレーニングと栄光への歩みに寄り添います。

元祖筋育力のPHYSIIMOで、
あなたの筋肉が大きく育ちますように。
あなたの人生が輝きますように。

このように、ブランドコアを固めてから、
18人のフィジーカーにアドバイスを頂きつつ、開発を進めました。


01 いつでもどこでもカンタンに補給

小分け50gのパッケージングとしました。コストが跳ね上がる部分です。
しかし、従来の干し芋は大きくて、難点がありました。
・持ち運べない
・保管が大変
・食べ切れない
・つい食べ過ぎる

これで、いつでもどこでもカンタンに良質なオーガニックカーボを補給できるようになりました。
さらに、小分けの利点を生かしてマクロ管理を容易にするために、PFCのカロリー換算を表記しました。


02 パワーが持続

さつまいもの糖質の特性を引き出す さつまいもの低GI(GI値55)で血糖値の急上昇を抑えられるという特性を引き出して、筋育に活用できるように工夫をしました。

1,自家オーガニック肥料で生さつまいもにたっぷりと栄養を与える
さつまいもの主要な成分はデンプンです。畑の栄養素をデンプンとして蓄え、冬を超えて、春に発芽をして次世代に遺伝子をつなげます。
栄養に満ちたさつまいもが、筋育の源となります。

2,収穫後、熟成方法を工夫
奥行きのある甘みをつくるための技術です。

3,栃木の冬の気候風土を利用
栃木県の冬の日照時間は全国トップクラスです。さらに、男体おろしの空っ風が吹きます。
その太陽と自然風で通常より長くじっくりと乾燥させ、栄養素の凝縮と咀嚼回数をあげることによる消化効率・満腹感の向上を狙いました。


03 パッケージングの工夫

一食50gの小分けパックを6ついれて、外袋にトレーニーをやる気にさせるスポーティーなデザインを施したチャック袋を採用しました。
これにより、前述の携帯性のみならず、保存も容易になりました。


商品名は、PHYSIIMO CARBO CHARGER(フィジーモ カーボチャージャー)と名付けました。
発売後、SNS上で好評をいただき、多数のメディアに取り上げていただきました。

開発の経緯をNHKで取り上げていただきました。

おわりに。

筋育専用のオーガニック干し芋を作りたいと思い立ち、
何もわからず沢山の方々のご協力をいただきながら、
世に送り出すことができました。
PHYSIIMOはIMPROVEMENTし続けます。

そして皆様の心身がより健康となり、
ひいては日本中が元気になる力になれればと願っています。
筋育PHYSIIMOで、
あなたの筋肉が育ちますように。
あなたの人生が輝きますように。

LINE UP

おいしさで育め、大きな筋肉。